寒天好き

寒天を愛でよう。 古い日記を掘り起こせ。

あごを上げて煙草の煙を吐いた。 
カッパと眼があった。 

天井にはりついていた。 
男のカッパだった。 
見つめ合った。軽く笑った。 
カッパも軽く笑った、ように見えた。 

そのまま知らない顔をして、 
手紙の続きを考えた。 
天井に向かって、もひとつ煙を吐いた。 
カッパがするするする、と逃げた。 

外でキュンと鳴き声がした。

 

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