寒天好き

寒天を愛でよう。 古い日記を掘り起こせ。

夕食後に音楽を聞きながら書類を整理していると、和英辞書から小さなツノをはやした子供がでてくる。

小声で「おまえのにくをすこしよこせやい」と手をふりあげている。 


「おまえのにくをすこしよこせやい」




私の鉛筆を握って振り上げた手で駄々をこねる。 


疲れていたのでとりあえず風呂に入って、リンゴジュースを持って部屋に戻ると、どうやら大人しくしていたようである。 


しかしリンゴの匂いに気付くと、今度は鉛筆を持って踊りだす。 




「よこせやいやいよこせやい にくにくよやい にくよやい」 


踊りがおもしろいのと、ちょっとむっとするので睨みつけるとさらに踊る。 



「にくよこさない ぺけらっぱ おにおにおまえはおにっこねこまち つっつけすととん よこさない」 


おには君でしょう、と言おうかと思ったが眠いのでそのままにしておいた。

ずいぶん激しく踊る。腕が絡んで結んでしまいそうな勢いで踊る。 



しばらく踊るとツノもちの子供も眠った。 



課題はこれからやらなくてはならなくなった。 


鈴虫が鳴きはじめている。




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