寒天好き

寒天を愛でよう。 古い日記を掘り起こせ。

線路を挟んで家の向こう側にある田んぼを眺めてみた。 


住宅地に時代錯誤的に生き残る小さな田は、夕焼けの紅色に染まっていた。 


昔はもっと大きな田んぼだったっけかなぁと、

線路のこちらにはこの10年の新参者である私はぼんやり過去をおもう。 




すると田はタになるのだった。

角張った形をしてる田のふりがなは、た、ではなくて、タ。 



タは相変わらずたくさんの穂を揺らしながら太陽の紅を浴びる。 


タは多の穂を夕の色に染め、今度は逆に私を見入る。 



タタタッと小さな男の子と女の子が、タの横の古びたアパートから走り出る、ああ、あれは私たち。 




タなびく穂が、私を昔に連れてきた。



 

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