寒天好き

寒天を愛でよう。 古い日記を掘り起こせ。

2016年01月

そう、冬は

『親指サイズの双子の妹』が、ベランダの窓際で飼い犬の一匹と遠い半月を眺めている。淡い湿度の濃い桃色のため息を吐きながら「セツナイワネ。セツナイワネ」と繰り返し。冬の空は都会のガスも吹き飛ばし、私の居場所さえも曖昧にしてくれる。こんな夜は雪が降れば良いのに …
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雪だるま

あんまり空気がつめたいものだから、吸い込んだ拍子に腹の底がヒャッとしてしまった。 腹をさすりながら、「中から攻めてくるなんて卑怯じゃないか」とひとりごちる。 すると、右上のほうから、「すいませんねえ」と返事があった。 「すいませんねえ、何分、こちらも仕事 …
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