寒天好き

寒天を愛でよう。 古い日記を掘り起こせ。

2015年11月

昔の話

あったものがなくなる。 無くなってあったことに気付く。 結構必要なんだなって。 無くなる事がなかったら気付かなかった。 あるのが当たり前だと思ってた。 チョチョンと突いて筆箱にしまった。 角が無くなったケシゴムを。 …
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おまじない

きょうは お休みだったので 白い紙にたくさんおまじないのことばを書き綴った書き綴って綴っていたら おばあさんがきて ねぇ すき焼きを食べましょうと言ってきた迷ったけど 食べにいくことにして おまじないをまたした …
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君を想ふ

親友の初七日である。  1週間泣きすぎて、瞼が腫れている。 こどもの幼稚園の庭を抜けると、昔通った大学のグラウンドに出た。 愛していた大木も見える。 霧が立ち込め、向こうの森が水墨画のようだ。  あまりに美しいので写真に撮ろうとするが、うまくいかない。  …
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全部、幻

知人と喧嘩をする。 これでもかという程にお互いが不機嫌である。 そのうちに黙りこむ。 これでもかと黙りこむ。 少し離れて黙りこむ。 そうしているうちに凹んで体が右によじれてきてしまった。仲直りとかちらっと浮かぶ。しかしなんとなくよじれている。そうしている …
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タ

線路を挟んで家の向こう側にある田んぼを眺めてみた。 住宅地に時代錯誤的に生き残る小さな田は、夕焼けの紅色に染まっていた。 昔はもっと大きな田んぼだったっけかなぁと、線路のこちらにはこの10年の新参者である私はぼんやり過去をおもう。 すると田はタになるのだっ …
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